アメリカンチャイニーズレストラン『パンダエクスプレス』に行ってきました。
言いたいことは色々あるんですが、一言でまとめると「美味しく食べるのに努力が必要な料理」でした。
パンダエクスプレスとは
アンテナの感度が弱々な僕は店を見るまで存在を知りませんでした。アメリカンチャイニーズってそもそも何?という具合でしたね。
パンダエクスプレスは、全世界店舗数1900オーバーでカリフォルニア発の大規模なチェーンレストラン。
世界的にはかなりの店舗数を誇っている同社ですが、日本国内では店舗数8店舗と少なめ。
これからの店舗拡大に向けて社員募集していることをホームページに大きく表示しています。
Webサイトからも国際企業な感じが見て取れます。
無駄な情報があまり無いためでしょうか、スッキリとした印象で見ていてあまりストレスを感じません。注文方法もシンプルで、分かりやすかったです。
南町田グランベリーパーク店では、器の大きさを3種類の中から選べます。
器の大きさ毎にベース、メインを選んでよそってもらいます。
追加料金が発生するスペシャルメニューも用意されていました。
そして、サイド、ドリンクを追加してお会計。
レストランというよりかは、お惣菜屋さんやアイスクリーム屋さんの様に感じました。コーンの大きさを指定して、味を選んで…といった具合に。
そうして、セルフサービスの箸やドリンクを用意して好きな席に着きます。
注文してから出てくるまでが早いので、急いでいるときなんかは便利かもしれませんね。立地的に急いでいる人は来なさそうですが笑
アメリカンチャイニーズのイメージ
僕はアメリカンチャイニーズというジャンルをパンダエクスプレスを見かけるまで知らなかったのですが、一緒に行ったルームシェアメンバーkashiwaは知っていました。
店に入るまでの経緯とともに僕たちのアメリカンチャイニーズのイメージを紹介します。
(南町田グランモールにて)
ジェン:
お腹すいたしどこか入ろうよ、せっかく町田まできたから見たこと無いところで食べたいな。あそこのパンダエクスプレスなんて良さそう!名前が可愛い。
kashiwa:(すごく嫌そうな顔)
いやぁ…アメリカンチャイニーズか…
ジェン:
そういうジャンルがあるんだね。あぁ案内見れば分かるか笑。中華だしきっと美味しいでしょ。
kashiwa:
前に友達とアメリカンチャイニーズの店行ったことあるんだけど、麺が割り箸の味したんだよね。木をチュウチュウ吸った時の味がした。
ジェン:
割り箸笑…味がしなかったってことなのかな。とりあえず店だけでも見てみたいから行ってみようよ。
kashiwa:(すごく微妙な顔)
(AM11:00頃。パンダエクスプレス前)
ジェン:
割と人が入ってるじゃん!ここは美味しいんじゃない?ギリギリ並ばなくて食べられそうじゃん。もうすぐランチタイムだし入っちゃったほうがいい気がするよ。
kashiwa:
いやーもう一つ中華屋あったし、そこも見てから決めよう。
ジェン:
よっぽど行きたくないのね笑。とりあえず候補としてとっとこうか。
(もう一つの中華料理のお店が、20組待ちだったため再びパンダエクスプレス前)
kashiwa:
てかね、同じ時間帯で客の数が全然違うんだからやばいでしょ。
ジェン:
言われてみたらそうだ。それに、見てみてよ正面の奥さん。俺たちが初めてここに来たときと、色々探して戻ってくる間で皿の料理が減ってない。
kashiwa:
心なしか笑顔もない気がする。買い物疲れだったらいいけど笑
ジェン:
カップルとSNSに写真を投稿しそうな女子二人組位しか笑ってない気がするね。お客さんの顔をまじまじと見たことなかったから気づかなかっただけで外食ってこんなかんじだったっけ。それとも料理が…(ゴクリ)
kashiwa:
俺の経験でアメリカンチャイニーズのイメージが微妙っていうのもあるんだけどさ。70年代のアメリカの刑事モノのドラマで、ボックス入りの中華料理をしかめっ面しながら食べる刑事の印象が強いんだわ。向こうでもそういうイメージ何じゃないのかな。
ジェン:
言われてみたらコロンボでもそういうシーンがあったようななかったような。
kashiwa:
仕方ない、このままダラダラ喋ってたら飯が食えない。このあみだくじを引くんだ。
(kashiwaは迷ったらあみだくじアプリを引かせてきます。)
ジェン:
よし。恨みっこなしだからね。
kashiwa:
よっし。あ、行くのか(すごく嫌そうな顔)
こうして、期待値低めの状態でパンダエクスプレスに行くことが決まりました。
レビュー
(パンダエクスプレス内)
ジェン:
店の雰囲気が独特だね、海外の食堂でベチャってプレートによそってる光景を見たことあるけどそんな感じ。それに実際の商品見たら、どれもおいしそうだけどなぁ。なんだかんだ美味しかったで終わりそうな気がするよ。
kashiwa:
美味しいならそれでもいいや。微妙な味なのが一番嫌だな。ここまで来たら強烈にまずくて笑い話に出来るくらいのがいいわ。
ジェン:
アメリカンチャイニーズよ。kashiwaに何をしたんだ…
ジェン:
結構美味しそうだよ!さんざん言ってごめんなさいって感じがする。
kashiwa:(もぐもぐ)
食ってみなよ。
ジェン:
食レポするよ笑…!?
炒麺と炒飯こんなに見た目が違うのに同じ味だ。というか無味。いや油の味だけがする。圧倒的油分のコーティングが素材の味を封じ込めている。味と関係ないけど、油でつるつるなのに箸とフォークしか無いのが不便だね。
kashiwa:
炒麺の麺が短く切ってあるのはアメリカの文化を感じる。でも切リ揃えているんじゃなくて、炒めている間に麺の強度が足りなくてぶつ切りになった感じの不揃い感がなんか嫌だな。とりあえず俺の頼んだモンゴリアンポークは食べれる味だわ。食ってみ。
ジェン:
おぉ…これは。箸が折れたわ。
kashiwa:
フフツ笑
(割り箸の質が良くない!)
ジェン:
まぁ食べられるね。味がだいぶ濃い感じだけど。お、お酒のつまみしたい感じかなぁ。いや、おかずを食べたらわかったわ。パンダエクスプレスの考えが理解できた。炒麺と炒飯だけで判断した自分が愚かだったよ。
kashiwa:(あきれ顔)
続けていいよ
ジェン:
全く味のしないベース料理が陰。そしてかなりしっかり味付けられたメイン料理が陽。どちらか一つだけでは成立しない料理なのね。陰と陽を口に含んで生まれる調和。
それは、アメリカンチャイニーズというジャンルを作ったのがここかはわからないけど。世界中のみんなが手と手をとりあってやってこうっていうメッセージを料理に落とし込んでるのよ。
普通に美味しい料理じゃなくて、美味しく味わうのに努力が必要ってことをね。調和のむずかしさをね。表現しているわけですよ!
(パンダエクスプレスを出てから)
kashiwa:
そういえば、食事が進んでないって言ってた奥さん。結局残してたよ。俺らよりだいぶ早くから店にいたのに出るタイミングほぼ一緒だった。
ジェン:
そっか~。調和させることができなかったのね。多分彼女は世界平和への意識がt…
kashiwa:
はいはい。で、これからどうする?
ジェン:
とりあえず、ジュース買いたい。
kashiwa:
調和はどうした笑 本音が出ちゃってるぞ笑
きっとパンダエクスプレスの方は、世界平和の本質を理解して実践していける広い心をお持ちだと思います。どうか、その調和をマスターした心でお許しください。
メインのおかずで頼んだ5フレーバーシュリンプは美味しかったです。
まとめ
多分自分一人だと行かないと思うんですけど、「初見さんと行ってみたいお店リスト」に入れておいています。というかこの店のために「初見さんと行ってみたいお店リスト」を作りました笑
色々書いたんですが、今まで食べたことのない味を楽しめて良かったです。店の雰囲気も普段行くような場所には無いものだったのでレジャーとして楽しめそうな気もしました。
今度はボックスを買ってトレンチコートに身を包み、刑事コロンボごっこをしたいと思っています。
みなさんも見かけることがあればぜひ行ってみて下さいね。